こんにちは、こんばんは、某人間より親しみを込めて。

今回は、映画ブレードランナー2049のレビューです。


引用: SonyPicturesJapan

公開:2017年10月27日
製作総指揮:リドリー・スコット
監督:ドゥニ・ヴィルヌーブ 
出演:ライアン・ゴズリング、ハリソン・フォード、アナ・デ・アルマス、ジャレッド・レト

〈必見!某人間的オススメ記事〉
【絵本 おぞましい二人】とある夫婦の禁忌の生涯

【映画 ミックス。】デートムービーには向いてない?これは新垣結衣のイメージビデオだ!
【ジョジョリオン#70】プアー・トムの『オゾン・ベイビー』で東方邸を封鎖せよ!



あらすじ


2049年 カリフォルニア。
"レプリカント"と呼ばれる人造人間達が人間に従事する世界。

ロス警察で"ブレードランナー"として働く"K"(ライアン・ゴズリング)の仕事は、かつて人類に反乱を起こした旧型モデルのレプリカントを始末すること。

だが、彼自身もまた新型のレプリカントであった。

ある日。
Kが始末した旧型レプリカントの自宅の敷地内からレプリカントの白骨が見つかる。
その白骨には出産を行なった形跡があり、Kの上司・ジョシ警部補(ロビン・ライト)は社会の秩序を乱さない為、Kにレプリカントが子供を産んだ痕跡、また生まれたその子供の始末を命じる。

まず、Kはレプリカントを製造しているウォレス社を訪問。

そこでKは、その白骨死体がレイチェルと呼ばれた女性レプリカントだということ、そして、彼女がブレードランナーであるデッカード捜査官(ハリソン・フォード)と恋仲であったことを突き止め、デッカード探しを始める。

一方、ウォレス社の最高責任者ニアンダー・ウォレス(ジャレッド・レト)は、レプリカント製造の生産効率を上げる為にレプリカント自身に生殖機能を持たせられないか、と考えており、Kの訪問により、その可能性を感じ取ったウォレスも部下のレプリカント・ラヴ(シルヴィア・フークス)にその子供を見つけ出すよう命ずる。 

スポンサードリンク






感想 ネタバレ有り


1300円

(某人間ブログの採点方法に関してはこちらの記事に参照)

本作は1982年に製作された『ブレードランナー』の続編です。

前作はフィリップ・K・ディックのSF小説『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』を原作に製作されたSF映画ですが、近未来的でありつつも雨と蒸気が立ち込め、荒廃的な雰囲気を兼ね備えた"サイバーパンク"な世界観「人間と人造人間」の関係、違いに言及するような哲学的な展開も相まって、カルト的な人気を博しました。

なので、劇場の客層も若い方より外国人、中年代、また、個性的なおじさま達が多かった気がします。

先に言ってしまいますが、某人間的には見なくていいとまでは言いませんが、作る必要のなかった続編だと感じました。

また、作品としてはリドリー感よりもドゥニ感の方が非常に強く出ており、雰囲気はありますが、作品としてのインパクトは弱い気がします。

では、核心的なネタバレを避けつつレビューしていきます。



上映時間160分超え!!!


長かったですね。
上映時間ほぼ3時間。

本作、非常にスローな映画で、"間"が多いです。

確かにその間のおかげで、映画に雰囲気や意味深感(?)が出てはいるのですが、最初から最後までその調子で、また、前作に比べアクションも少なく作品の緩急もあまりないので、それらも相まってか、とにかく眠かった。

もう少し、ハリソン・フォードが早めに登場してくれれば、そこで少しは目が覚めたのでしょうが、彼が登場するのはそこそこ後半の方・・・。

ついでに話すと、デッカードの出演シーンは割と少ないです。
ですが、本作でも彼は重要人物で、デッカードとレイチェルのその後が描かれるだけでなく、2人のその後の行動が、本作の契機にもなっています。

某人間的には「アリ」な展開でしたが、前作で2人の関係に満足している方には蛇足に感じてしまうかも知れません。



映像は美しいが・・・

 
『ブレードランナー』の良さといえば、映像美。

本作もその部分はかなり気を遣っていたようで予告編にある通り、雨が降りしきる街並み、砂漠化した都市など非現実的な世界観を美麗なCGで表現していました。

しかし、あまりに小綺麗すぎて、前作にあった不気味さや荒廃感は非常に弱く、癖のない薄味な世界観に感じてしまいました。

前作は粗っぽいからこそ良かったんだなぁ・・・。

また、霧や雨、影が多すぎて、全体的によく見えないシーンが多いです。

それも雰囲気と言ってしまえばそれまでですが、某人間的にはやりすぎな気がしました。
デザイン性を追求し、機能性を失う、とはまさにこういうことなのでしょう。

合わせて、映像面で言えば、前作にはなかったセクシャルなシーンが多かったです。
本作を奥様、彼女と鑑賞予定の方は、本作の鑑賞を避けるのが、無難かも。

作風も人を選びそうですから、もし誰かとご鑑賞予定の方は『ブレードランナー』を本当に見たい人と見に行くべき映画だと思います。

スポンサードリンク






意識高い"系"映画


かなり意識の高い映画でしたね。

確かに前作も「レプリカントとは?人間とは?」と哲学的な側面を持ってはいましたが、あくまで、ブレードランナーがレプリカントを見つけ、始末する、というシンプルな構造が主であり、だからこそ、レプリカント・ロイの台詞が強調され、印象的でした。

しかし、本作はその哲学的側面が主となり、終始意識高い感じが続くので、結局何を伝えたいのかが分かりませんし、疲れてしまいました。

レプリカントが生殖能力を持つ、というのは確かに面白いテーマだと思いますが、活かしきれていないのがとても残念。



レプリカントが主人公!?


既にあらすじでも明かしておりますが、主人公のKは自身が新型レプリカントのブレードランナーです。

勿論、自覚もあり、周りの人間もそれを知っています。

あらすじを読んで「ネタバレすんなよ!」と思われた方もいるでしょうが、この事実はかなり最初の方で明かされる事柄なので、書いちゃいましたッ(照)

前項『意識高い系映画』で「レプリカントの生殖」というテーマを活かしきれていない、と書きましたが、もしかすると、メインのテーマはそちらではなく、『主人公・Kと旧型レプリカント、人間、AI』との関係性、もし人造人間がこの世界にいたならば?というのが主なテーマかも知れません。

某人間が本作を鑑賞し、前作よりも進化したなと感じるのは、登場人物の多様性です。

前作に登場した人種(?)は「人間」と「レプリカント」くらいでしたが、本作では、
・人間
・人間に従事する新型レプリカント
・レプリカントであることを隠して生きる旧型レプリカント
・個性を持った人工知能ホログラム
が登場します。

そして、関係性も多様で同じレプリカント同士で命を奪い合うこともあれば、結託することもあり、人間世界に違和感なく馴染む面もあれば、差別を受ける面も描かれます。

また、実体を持たないホログラムの人工知能と愛し合ったりなど、人造人間が普通にいる世界が到来した時に有り得る関係性がほぼ全て詰め込まれているのではないでしょうか。

そう考えると、前作にあった「レプリカントは人間と何が違うのか?」というテーマの延長線上にある1つの答えが本作なのかな?という気もします。

ジャンルは違いますが、某人間は本作に映画「アンドリュー」に近いイメージを持ちました。

ロボット側から見た人間世界、そして、人間世界でのロボットの在り方やロボットの哀しさみたいなものは上手く表現できていたと思います。

また、関係性の話で言えば、新型レプリカント・ラヴとの対決シーンは、映画「ターミネーター」を連想しました。
というか、ロボットvsロボットという構図は「ターミネーター」そのままですね。

余談ですが、そのシーンでは、海に沈んでいく車に取り残されているデッカードが、 何度かカットインするのですが、その蚊帳の外っぷりは、年末の「笑ってはいけない」の名物コーナー「捕まってはいけない鬼ごっこ」で別室に拘束される松ちゃんみたいだなぁ、と少しニヤニヤしてしまいました。



中途半端に終わる物語


本作、色々と中途半端に終わります。

作中、Kは人間に反旗を翻す為に徒党を組んだレプリカント達と出会いますが、彼らもまたレプリカントから生まれた子供を必要としていました。

そして、Kは彼らの為にその子供を見つけ出そうとするのですが、結局本編は、その子供の正体を突き止めるまでで終わるので、その後、彼らが人間に反旗を翻す模様は描かれません。

また、実はその子供は「免疫不全」を患っていることが明かされますが、恐らくその設定の意図は「レプリカントから生まれる子供は完全に健康な状態では生まれない」ということを示唆しているのだ、と思います。

つまり、レプリカントの生殖にはまだ様々な問題があるということです。

先程、中途半端に終わります、と書きましたが、正しくないですね。

どちらかというと、中途半端というよりも作品世界のその後に含みを持たせる、と言った方が正しいでしょう。

良く言えば「描かれていない部分まで想像を膨らませることの出来るエンド」
悪く言えば「俺たちの戦いはまだまだこれからだ!エンド」


どちらに取れるかは、個人によって違ってくると思いますが・・・。

以上。
最後までご覧いただき有難う御座いました。
では。

スポンサードリンク