こんにちは、こんばんは、某人間より親しみを込めて。

今回は、映画LIFE!のレビューです。
(原題:The Secret Life of Walter Mitty)


引用:シネマトゥデイ

公開:2014年
監督:ベン・スティラー
出演:ベン・スティラー、クリステン・ウィグ、ショーン・ペン

あらすじ

雑誌『LIFE』のネガ管理部で働くウォルター・ミティ(ベン・スティラー)。

彼は1ヶ月前からLIFEで働き始めた同僚シェリル(クリステン・ウィグ)に思いも寄せるも、声をかけることも出来ず、空想にふけることが多かった。

そんなある日、LIFEが買収され、次号がLIFEの最終号になることが決定してしまう。

そして、その事実をいち早く知っていた写真家のショーン・オコンネル(ショーン・ペン)は、最終号の表紙に、と腕を信頼しているウォルターへ贈り物と一緒に写真のネガを送るが、彼自身が「最高傑作」と評する「25番のネガ」が欠けていた。
 
そこでウォルターは、残りのネガからショーンがグリーンランドにいたことを突き止め、直接ネガの在り処を聞き出す為に単身で彼の元へ向かうことにするが・・・。

ウォルターはショーンに会えるのか。
「25番のネガ」には何が写っているのか。

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感想 ネタバレ有り

2350円
(某人間ブログの採点方法に関してはこちらの記事に参照)

「ナイトミュージアム」や「メリーに首ったけ」などで主役を演じ、コミカルで前向きな演技に定評があるベン・スティラーが、短編小説「ウォルター・ミティの秘密の生活」を原作とした1947年の映画「虹を掴む男」のリメイク作として主役、監督を務めた本作。

冴えないけれどユーモラスのある人物を演じさせたら、彼の右に出るものはいないですね。

ついでに、役者の話をすると、ショーン・ペンのその渋さに驚きました。

某人間のショーン・ペンのイメージは「ゲーム」や「アイアムサム」で止まっていたので・・・。

これが・・・
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こうなる!!!
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どうしたらそんなにCOOLなシワが出来るんですか?(切実)

実際に動き出してみよう!

さて、真面目に感想を書きますか。

本作に含まれているテーマは、非常に普遍的なもの。

それは、
「頭の中でごちゃごちゃ考えるだけじゃなく、実際に動き出してみよう!!!」
「たった1歩で世界は大きく変わる!!!」

父親が早くに他界し、家族を生活させる為に若くして社会に飛び込んだウォルター。

そんな彼が登録している出会い系サイトの「体験談」の欄は真っ白。

「こうであらないといけない」という自分が「こうありたい」という自分を押しのけてしまい、妄想の中だけでしかウォルターはなりたい自分になれませんでした。

しかし、彼は写真の中のショーンから手招きをされ、衝動的にグリーンランドへ向かいます。

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こんな男でも惚れてしまいそうな男に指を「くいくい」とされたら私でもウォルターと同じようにしたでしょう。

そしてその結果ウォルターは、鮫の泳ぐ海に飛び込むことになったり、ヒマラヤを登頂したり、はたまた、噴火した火山の火山灰から逃げることになったりと、今まで頭の中でしか体験出来なかった「非日常」を実際に体験していくことに。

そしてまた、アフガニスタンの部族軍長やアイスランドの少年、漁船に乗る漁師たちなど、アメリカを飛び出さなければ出会うことのなかった人々とも出会いを重ねていきます。

今までは会社の薄暗く窮屈なネガ管理室に押し込まれ、周囲からは嘲笑の目で見られていた地味な男が、「ほんの些細な衝動」「惚れた女性からの後押し(妄想)」で、「こうありたい」という自分を解放し、世界中を渡り歩くたくましい男に変貌したのです。

今まで空白だった「体験談」に冒険家のようなプロフィールが次々と更新されていく様は、非常にユーモアのある演出です。

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ウォルターを抑え込んでいたもの

では、今まで彼を抑え込んでいたものは何だったのか。

それは父が母に贈ったピアノを売却するシーンで分かるような気がします。

元々、ウォルターはこのピアノを売る気が一切なく、むしろ、このピアノを母親のそばに置いておく為に広い部屋のある費用の高い老人ホームを母親の為に選ぼうとしていました。

しかし、LIFEから解雇され、生活費の足しにとウォルターは渋々ピアノを売ることになるのですが、その時に謝るウォルターに対し、母親は「みんな、あなたが思っているより大人だから分別がつく」と返します。

つまり、ウォルターは自身の想像の中だけで、自分を、そして周囲の人間を理解している気になっていただけでした。

そう考えると、ウォルターが財布の中に隠されていたネガに気付けなかった、というのは、とても上手く彼を表現する場面だな、と感じます。

びっくりするくらい近くにあり、普通に生活していれば気付けるのに「この中にある訳がない」という自身の勝手な憶測でそれに気付けなかったのです。

頭の中だけで行動しがちな人にありがちですよね。
かくいう私もそのタイプ。

しかし、ウォルターは前述した通り、頭で考える暇もなく、衝動的に飛行機に乗り、世界中を旅し、自身の殻を打ち破ります。
そんなウォルターは物語終盤では、仕事は失ってもその目からは生気がみなぎり、以前よりも遥かに前向きな人間になっていました。

頭を空っぽにしても楽しめる

本作の強みは、自己啓発的な内容であるにも関わらず、頭を空っぽにしても十分楽しめる映画だということ。

現に某人間は、仕事終わりの頭が回っていない状態で本作を鑑賞したのですが、5分に1回は挟まれるコミカルなシーン、次々と写される世界の美しい情景、そして、工夫を凝らした映像演出の数々に惹き込まれ、鑑賞する前よりも鑑賞後の方が清々しい気分で、頭もスッキリしていました。

特に映像演出はキレッキレで、ウォルターが会社を飛び出し、飛行機に乗ってグリーンランドへ向かうまでに空港の床や飛行機内の電光掲示板、飛行場の滑走路にLIFEのスローガンが表示されるシーンは、ミュージックビデオを見ているような気分になりました。

ちなみにそのスローガン。

To see the world,
Things dangerous to come to,
To see behind walls,
To draw closer,
To find each other and to feel.
That is the puropse of life. 


世界を見よう
危険でも立ち向かおう
壁の裏側を覗こう
もっと近づこう
もっとお互いを知ろう
そして感じよう
それが人生の目的だから

シンプルですが、ぐっと心に沁みる良い標語です。

また、演出だけではなく、世界中の美しい絶景を余すことなく映し出し、そこを自転車、車、ローラーボードで駆け抜けるロードムービーとしても非常に爽快感のある出来栄えに仕上がっていました。

是非、前進のない日々に鬱屈している人もそうでない人も1度手に取っていただきたい作品です。

最後までご覧いただき有難う御座いました。 

気軽に鑑賞出来て、お薦めです。


保存版にはこちらをどうぞ。
LIFE!/ライフ [Blu-ray]
ベン・スティラー
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
2015-07-03


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