こんにちは、こんばんは、某人間より親しみを込めて。

今回は、嘘喰い 第526話の感想です。

ーーー前回まではーーー

9回戦裏
"C側"切間創一
"D側"斑目貘

60秒の時報と共に振り返ったにも関わらず、
その1秒後、1分経過を報せる時報がなり、
創一は"C失敗"。

この状況に創一は勿論、
別室の立会人達も混乱するが、
すぐにそれが、1年の時間が、
1秒長くなる閏秒によるものだと知る・・・。

(嘘喰い525話の記事はこちら

では、ネタバレ警報発令します。
 
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ストーリー ネタバレ有り

第526話 真っ先に死んだ男

「お屋形様は既に2度で3分58秒死んでおります」
「これより更に1分臨死して頂きます」
「この意味はお分かりですね」

横たわった創一にそう伝える夜行。

創一の目は真っ直ぐと空を見つめている。

そして、その背後で貘が2人に背を向けたまま、
崩れ落ちるかのように椅子に体を落とす。

「夜行立会人」

か細い声で創一が語りかける。

「力無く座るその男は 、一体何なのだろうな」
「斑目貘・・・ギャンブラー」
「脆いのに壊れない」
「やっと、壊れたと思ったら、
何事もなかったかのように起き上がり、その姿に飲み込まれる」
「果たして、アレは人なのか」

そして、創一は、貘と初めて出会った古書店を思い出す。

「そもそも、最初から壊れていたのか」

夜行の手により、創一の血管に注射針が刺され、
そして、臨死薬が注入される。

〈彼は振り向かない〉
〈私はそう確信していた〉
〈分かった・・・確信には理由があった〉
〈私は、その理由に辿り着いていたのだ・・・〉

一方、別室。

「閏秒って・・・ハハ」
「閏秒はわかったけどさっ!!」

未だに動揺している銅寺。

「それで1秒増えるからって何?」
「ルールは!!」
「制限時間は1分でしょ?1分は60秒・・・」

「違う」

銅寺を遮る能輪。

「1分とは60秒のことではない」
「そして、何よりも時報を優先」
「その時報が、1分を61秒とした」

「如何にも」

梟も能輪の発言に賛同する。

「じゃあ、9回戦裏のこの土壇場に来て、
8時59分に自分の"Dターン"が来て、
『そうだ・・・!今日は閏秒の日だ!!』
ちょいとハメてやろう!!・・・ってこと?」

慌て続ける銅寺に反し、
他の立会人達は口をつぐんでいる。

ーーーここは決戦の場ではないーーー

ーーー分からぬ事の多いこの者達が、
同じ、同じ何かを見た気がしたーーー

顔の無い斑目貘が、大きな口で口角を上げている。

「まさかっ、そんなの有り得ないでしょ!?」

そう言う銅寺に梟が返す。

「有り得ないとタカをくくる」
「お主は今まさに騙されたに等しい」

しかし、銅寺もそれに返す。

「偶然じゃなかったら、どう説明する!?」
「卍を貼り、"エアポーカー"に"ハンカチ集め"を経て、
多岐多端の末、今この"屋形越え"があるんだ」
「偶然じゃなかったら、お屋形様の言う"天命"だとでも!?」

梟は思う。

〈勝負師は開けた〉
〈開けられぬを開けたのだ〉

「私も・・・"偶然ではない"に1票」

そう弥鱈は言う。

「25日前、12月7日」
「卍勝負のリミットを決めたのは、
今日この日が"屋形越え"となるように進めたのは、
"刻"のカードを引いた斑目貘・・・」

そして、真鍋もそれに続く。

「皆、聞いて欲しい」
「ここにも1つの真実がある」

そう言うと真鍋は手元のタブレットから時報の音を流す。

ピッピッピッポーン

「実はこれも閏秒の時報」
「ただし、島とは異なる電話回線のものだ」
「聞いての通り、ポーンの時報音は、さっきと違い1回」
「つまり、時報音の鳴り方は、回線の種類により違い、
トリックの先読みは困難」
「そして、この時報音が、使われていたならば、
恐らく、切間創一を騙せなかった」
「嘘喰いは島の回線の種類を事前に
知っていなければならないことになる」

それを聞いて、花はハッとし、
エアポーカー直後のりゅうせいと運営のやり取りを思い出す。

『あっ、プレイヤーりゅうせい」
『ここは通れないよ、選民中だから』

『そうじゃないんだ、緊急事態なんだよ』
『家に電話したいんだ』

『電話だって?』
『・・・ってまあ、島ももう終わりだ』
『今更どうこう言うこともないか、ちょっと待ってて』

花は顔をしかめる。

〈あの薄目のガキ、あのガキは確か嘘喰いの仲間の・・・〉
〈嘘喰いはあのガキを使って、島の回線を事前に・・・〉

「嘘喰いは卍勝負前から閏秒のことを知っていた」
「恐らくそれは間違いないでしょう」
「しかし、島の回線が上手い事、利用出来たのは偶然・・・」
「ただの天命だったのか」
「この勝負が"ハンカチ落とし"だった事は?」
「時報を用いる事は決められていた」
「"天命"だったのか?」

創一に臨死薬が投与されて、1分が経過した。

夜行が創一の胸に手を重ね、
心臓マッサージを始める。

そして、夜行はゲーム開始前のやり取りを思い出す。

『この塔に常備されている時計です』
『これを御二人の前に置かせて頂くつもりです』

夜行は貘に目を遣る。
その時、貘はカリ梅を握っていた。

そして、その時の夜行は、
自分たちよりも前にオベリスク内にいた梶のことを思い出す。

《まさか既に仕込んで・・・》

『これは、使えません』

夜行は時計を元あった引き出しに直す。

それに対し、貘。

『時計を使わないんじゃ、どーやって勝負するの?』

封の開いたカリ梅を顔の高さまで持ち上げる。

『大体あるの?あの時計以外に
正確に時間を測れるものが」

そして、カリ梅は大きく開かれた貘の口に落ちていく。

そして、現在。

創一の心臓を一心不乱に叩く夜行。

〈何も〉
〈嘘喰いは何もしていない〉
〈何もせず行っていた〉

別室。

「8時59分」
「さあ今から9時にかけて、閏秒ですと言う時に
嘘喰いに"Dターン"」
「このタイミングも天命で決まっていたのか・・・?」

顎に手をやり、真鍋は思考する。

一方、弥鱈、門倉、銅寺は、
その真鍋の発言から
1回のゲームの制限時間が1分で、
次ゲームまでのインターバルが1分。
つまり、"C成功"した場合に限り、ゲームにかかる時間が、
予測出来る事に気付く。

しかし、それはあくまで、"C成功"した場合のみの話であり、
臨死した場合のインターバルの時間など
"C失敗"した場合にかかるゲーム時間を把握するのは、
困難であることに同じく辿り着いた。

「我々が参加したのは、勝負の途中から・・・」
「夜行立会人は勝負開始前に・・・
ゲーム間の細かいルール、臨死時のインターバル等の説明をしましたか?」

そう問い質す銅寺に梟は、
「無い。ワシの知る限りでは」と答え、
更に銅寺は、
「た・・・確か1回戦表」
「最初の・・・1番始めのゲームで嘘喰いは」と続ける。

それに対し、梟が返す。

「そう」
「奴は真っ先に死んだ」
「死闘しつつ、嘘喰いはただ1人だけ、
誰も見ていないものまで見とうそうとしていた」
「閏秒のタイミングを得るにはどうすればいい?」
「ゲームの進行、臨死後のインターバル」
「全てをいち早く知る必要がある」
「そして、真っ先に死んだ」

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感想

どのようにして嘘喰いが、
閏秒をハンカチ落としに組み込んでいったのか、
その部分がロジカルに解体されていく回でした。

個人的に貘の時間調整を漠然と捉えていたので、
自らの死をもって、臨死後のインターバルを知った、と言う展開は鳥肌もの。

そして、創一の「その理由に辿り着いていたのだ・・・」とは、
一体どう言う意味なのでしょうか。

まだまだ私の気付いていない嘘喰いのトリックがありそうで、
わくわくが止まりません。

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