こんにちは、こんばんは、某人間より親しみを込めて。

今回は、映画 ピンポンのレビューです。


引用:YouTubeムービー(提供:Asmic Ace)

公開:2002年
監督:曽利文彦
出演:窪塚洋介、ARATA、中村獅童

あらすじ

幼い頃、虐められていたところを
星野裕(窪塚洋介)に助けられた月本誠(ARATA)は、
熱中していた星野に付き添う形で卓球を始める。

そして、時が経ち、共に片瀬高校卓球部に入部した二人。

実力がありながらもマイペースで負けず嫌いな星野と
才能はあるが、「卓球は死ぬまでの暇つぶしだ」と
試合になると相手に合わせて手加減をしてしまう月本。

そして、ある日、2人は、強豪校「海王高校」のエース、
風間、通称ドラゴン(中村獅童)に対抗するために
辻堂学園が中国人選手、孔文革、通称チャイナ(サム・リー)を雇ったと知り、
星野は月本を連れ、辻堂学園を訪れる。

しかし、そこで2人のラリーを見たチャイナは、
月本が星野に対して、本気を出していないことと、
それが星野の成長を阻害していることを月本に指摘。

そして、そのまま2人はインターハイを迎える。

そこで、星野はかつて共に切磋琢磨した幼馴染み、
「海王高校」佐久間、通称アクマ(大倉孝二)、
月本はチャイナと試合をすることになるが、
それぞれの試合が、2人のこれからを大きく変えてしまう・・・。

スポンサードリンク

感想

1900円。
(某人間ブログの採点方法に関してはこちらの記事に参照)

本作は、映像化もされたコミック「鉄コン筋クリート」の作者、
松本大洋の人気コミック「ピンポン」を原作に
宮藤官九郎が脚本を書き下ろした青春スポーツ映画です。

2014年にはアニメ化もされたことからも
熱狂的なファンが多いことが分かります。

因みに某人間は、原作もアニメも未読、未見ですが、
松本大洋の癖の強すぎる画風は知っていたので、
果たして、この作品が、映像化に耐えうるのかと 
不安を抱えたまま鑑賞致しましたが、
物語、役者共に非の打ち所のない
素晴らしい作品でした。

圧倒的な構成力

原作が素晴らしいのか、はたまた、
宮藤官九郎の脚本が秀逸なのかは、
原作未読の私には分かりかねますが、
1つの作品、物語としての構成力が非常に高いです。

観客が見たいであろう勝負は余すことなく詰め込まれ、
そして、その1戦1戦にそれぞれ違ったテーマがしっかりと用意され、
1試合経るごとに登場人物たちが、前進後退し、
1試合経るごとに登場人物たちの人間性が明るみになり、
1試合経るごとに登場人物たちの人間関係が変化していきます。

「才能を望まずに得た者の苦悩」
「才能の前に崩れ落ちる努力家」
「勝利という宿命を背負った者の苦痛」
など1つ1つの試合自体が、重要な物語になっています。

本作では、星野と月本の友情がテーマになっていますが、
それと同時に「才能」というものにもクローズアップしています。

「努力は才能に勝る」とかいう綺麗事のない
勝敗で優劣の付く世界の生身な「才能」。

そういう意味では、本物の「スポーツ」が描かれた作品だ、と思います。

しかし、スポーツ描写は割と適当で、
なぜその選手が強いのか、
何をどうやって身に付け成長したのか、という部分は、全く語られません。

それどころか、星野に至っては、
卓球にあるまじき飛び跳ねっぷりで、
あくまで「スポーツ」という皮を被った「青春映画」なんだな、と
要所要所で感じられます。

なので、「スポーツもの」を期待してしまうと、
少しがっかりしてしまうかも知れません。

スポンサードリンク

日本の若き役者力の集結

実は某人間、窪塚洋介の出演作は、
「ヘルタースケルター」くらいしか鑑賞したことがなく、
「窪塚は凄い」という世論に若干、懐疑的でした。

しかし、本作を見たら「窪塚凄い」としか言えない。

というか、かっこいい。

髪型はおかっぱで、鼻にかかる声で
ふにゃふにゃした喋り方をし、
臭い台詞をドヤ顔で連発する窪塚(星野?)に
始めの十数分は、正直、引いていました。

むしろ、「窪塚、大根じゃん」なんて思っていたのですが、
そのキャラが次第に馴染んでくると、
どの表情にも、どの台詞にも惚れるしか無くなる。

物語開始早々、
「月にタッチするなんてわけないよ」と
こちらが恥ずかしくなるような台詞にヒヤヒヤしましたが、
これこそ、劇中で一番、熱い台詞。

また、vs海王高校・ドラゴン戦の
「そこんとこよろしく」からのサービスは、
もう恋に落ちるしかないでしょう!!!

また、中村獅童、大倉孝二のお二方も
丸刈り&眉剃りで本作に挑み、
迫力に全振りな演技を見せてくれました。

しかし、その迫力の隙間から垣間見える
各々の苦悩もそれぞれ違った形で演じ、
ドラゴン、アクマという荒々しいあだ名からは想像出来ない
繊細な感情を巧みに表現していました。

そして!!!

個人的に1番驚いたのは、
終盤のシーンで、幼き染谷将太が登場したこと!!!

今の邦画界を牽引する中堅、若手の
ほとばしる演技が、本作を支えたことは間違い無いでしょう。

気軽に鑑賞出来て、お薦めです。
ピンポン
窪塚洋介
2013-11-26


保存版にはこちらをどうぞ。
ピンポン Blu-ray スペシャル・エディション
窪塚洋介
TCエンタテインメント
2012-09-05


 スポンサードリンク

スポンサードリンク