こんにちは、こんばんは、某人間より親しみを込めて。

今回は、嘘喰い 第525話のレビューです。

ーーー前回まではーーー

9回戦裏。
"C側" 切間創一
"D側" 斑目貘

圧倒的に創一が優位なゲーム展開の中、
創一は"絶安C"を狙い、
60秒の時報と共に振り向く。

しかし、貘は未だハンカチを落としておらず、
諦めた故のルール違反か、と創一が思った矢先、
1秒後にもう一度、時報が鳴る。

夜行も創一も驚愕する中、
貘はその時報と共にハンカチを落とす。

ゲーム説明の際に夜行は、
何よりも時報の音を優先する、と説明しており、
彼はこの展開を創一の"C失敗"と判断。

そして、貘は事態を把握出来ていない創一に対し、
「返り討ちだ」とカリ梅を齧る。 

(第524話の記事はこちら

以下、ネタバレ警報発令します。

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ストーリー ネタバレ有り

第525話 二度目の合図

「C失敗です」

夜行のその言葉に立ち尽くす創一。

そして、別室でそれを聞き届ける立会人達も
皆、同じく言葉を失っていたが、
その静寂を能輪の咆哮が切り裂く。

「何故だ!!」
「バカなっ、ここに来て・・・
1分近くまで待っておきながら、
どうして振り向いた!!」
「持久戦で勝てたのだ!!」

取り乱す能輪。

銅寺も開いた口が塞がらず、
三鷹花ですら、目を見開いている。

「それほど開きがあったのだ!!」
「2人のシリンダーの蓄積量は!!」
「絶対に・・・避けねばならなかったのだ」

そして、このC失敗により、
ペナルティとして、創一に
1分量の臨死薬が投与される。

一見、少なく感じる量ではあるが、
この臨死にて、創一の通算臨死時間は、
許容限界。

ここに来て、貘と創一の勝ち負けがひっくり返る。

「私は・・・確かに・・・
私は安全策・・・"1分C"をしたはず」

力なく、そう口ずさむ創一。

そして、別室では、銅寺が、
二度時報が鳴った事に気付き、
蘭子も何かをレオに調べさせている。

「2回鳴った時報」
「それこそがこの"C失敗"の因だ」

そう語り始める梟。

「まるで、キツネにつままれたような感覚よ」
「分かっている事なのに、肝心な時に
靄(もや)から出て来ぬ・・・」
「だからこそ、仕掛ける価値がある」
「あるハズがない事こそ起こす価値がある」
「どう成したかは別として、これは1つの事実」

梟の操作するパソコンに集まる立会人達に気付き、
銅寺もそこへ向かう。

「よいか、これが真実よ」

そして、蘭子達もタブレットを覗き込んでいる。

『皆さん、その瞬間を撮影して、喜んでいます』

梟のパソコン、蘭子のタブレットには、
街中に溢れかえる一般人達が映し出され、
その状況をアナウンサーが実況している。

『元旦というのに初詣ではなく、
この場所に貴重な一瞬を目撃しようと
沢山の方が集まりました』

そこは、東京小金井にある情報通信研究機構。
出入り口の上部に時刻が表示された
大きな電光掲示板が構えられている。

『普通には気づかない事ですが、
今日は1秒間いつもより長い』
『その1秒をここでは見ることができました』
『4年に1度の閏年のように
定期的なものではなく、今年は、3年ぶりでの事』
『地球は24時間で1周すると思われていますが、
実はこの自転速度、僅かに早くなったり、
遅くなったりします・・・・・・』

閏秒。

その事実に放心するしかない創一。

地球の動きを元にした天文時と
正確に時を刻む原子時。
自転速度の"ムラ"が積み重なると、
この2つに"ズレ"が生じることが分かっている。

この"ズレ"を必要に応じて、
全世界一斉に修正を行う。

午前8時59分59秒から通常なら次は、
9時ちょうどとなるが、
その間に通常では存在しない秒、
8時59分60秒を挿入
する。

この挿入が、閏秒。

別室で梟は立会人達に
通常時の時報と閏秒が挿入される際の時報を聞かせる。

そして、閏秒の際になる時報は、
まさしく先の9回戦裏でそうだったように
2回連続で「ポーン」という時報が鳴り響き、
梟が説明を始める。

「つまり、切間創一が最初の時報、
60秒で振り向いたとするなら」
「1秒」
「1秒差で"C失敗"した事になる」
「なぜなら、制限時間は60秒ではなく、1分」
「本日1月1日"屋形越え"、
この日、8時59分から9時までの1分」
「この1分は、61秒となるからだ」

そして、オベリスク。

夜行は臨死薬投与の準備を終え、
創一は床に横たわる。

創一は斑目貘の1度目の臨死を思い出していた。

『長く感じるか?』
『時の流れは置かれる状況、立場により
大きく変わる』
『今はこの1分、私にとって、
とてつもなく短く感じる』

〈これは・・・私の言葉か・・・〉

『それが同じ1分なのか、
同じ60秒なのか・・・とね』


そして、死んでいるはずの貘の口角が力強く上がる。

〈あの時、彼が笑った気がした〉

〈あの時・・・〉

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感想

今回の話で、しっかりと閏秒の全容が明らかとなりました。

そして、貘が一度目の臨死の際に笑った事が、
貘の閏秒以外の策の伏線になるのか、と考えていましたが、
そうではなく、お屋形様が、
閏秒のことに全く気が付いていないことに対する
貘の無意識の笑みだったようです。

しかし、執拗に表現のあったスーツの血など
回収されていない伏線もあるので、
まだまだハンカチ落とし楽しめそうです。

そして、次回、お屋形様3度目の臨死ですが、
果たして、無事蘇生出来るのか。

蓄積量的にも夜行さんの腕的にも
蘇生率はかなり低そうですが、
恐らく、パパとママが助けてくれるのでしょう(適当)

では。

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