こんにちは、こんばんは、某人間より親しみを込めて。

今回は、嘘喰い518話の感想です。

前回は、8回戦表、嘘喰い"C"、お屋形様"D"のターンでしたが、
嘘喰いが3回目の臨死を行う為の条件である"26秒以内のC成功"を大幅にリミットオーバーし、
振り向かぬまま50秒以上経過したところで、終わりました。

果たして、今週は、どの様な展開が待っているのでしょうか。

早速、ストーリーに移ります。

ネタバレ警報発令です。 

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ストーリー ネタバレ有り

第518話 消えた引き出し

丁半、スロット、花札、ポーカー・・・。

何を賭けていようが、
その勝敗が決するまでの"ひととき"は同じである。

無慈悲であり、甘美。

結果が現れるまで、
出来る努力など無い。

しかし、賭けたモノによっては、
その"ひととき"で状況は一変する。

時報が午前8時50分ちょうどを報せ、
貘は、絶対安全の"1分ちょうどC"を成功させる。

座視の際は・・・55秒。

これにより貘のシリンダーには、
1分55秒量の臨死薬が蓄積され、
今後、1度でも"C失敗"があれば、
ペナルティ1分を含め、貘の体内の蓄積は、
デッドゾーンの5分を超えてしまうことになる。

"C失敗"の猶予は、消えた・・・。
リセットは、出来ない・・・・・・。


今後、貘はシリンダーのみで続けていくしかなく、
これが何を意味するか、皆、判っていた。
貘敗北のムードは、確信へと・・・。

「勝ったつもりか?」

憔悴しきった顔を切間に近付け、
そう問いかける貘に、

「君はやっと負けたことに気付いたかね?」

と、見下した表情で切間は返す。

「もうエコロケは使えない・・・」
「まだまだまだまだまだだ!!」

力ない声で貘は微かな闘志をぶつける。

「8回戦裏は午前8時51分の時報からとなります」

夜行は、貘の言うエコロケが何のことなのか
理解していない。

「君はもう死んでいる」
「"ひととき"の恍惚に見合わない"人生"を賭け、
一喜一憂し、身を滅ぼす」
「それが、ギャンブラーだ」
「君はそんな有象無象と違い、さらに救い難い」
「あの時の言葉を覚えているかね?」

かつて切間が、何故危険なギャンブルを続けるのかを
貘に問いただした時の
彼の言葉が蘇る。

『そんなの大した理由じゃない』
『ハラハラしたい、勝ちたい・・・それ以上の理由は』
『ギャンブルに必要ないねっ』

「どうだろう?」
「今、この期に及んで、君はハラハラしているかな?」

顔に生気はないが、貘は大量の鼻血を垂らしている。

「どうかしてる」
「私は敵ではない」
「そもそも、我らはギャンブラーと共にある存在」
「君ら、針の振り切ったギャンブラーから
活力を、糧を得られる限り、我らは・・・」

「私は、存在し続ける」
「私を転覆させるのは、君のような"奇"ではない」
「君らは滅ぶように出来ている」


切間のその言葉に
梶は拳に力を込める。

「分かってるよ、俺らがろくでなしのバカ野郎だって・・・」
「まともじゃない人種だ」
「欲して、求めて、手に入れたくても入らなかった・・・」

「だから、賭けているんだろーが!!」

「確かに退路は絶たれたよ」
「崖っ淵だ」
「もう失敗は出来ない、"C成功"し続けるしか道はない」
「ここからはどれだけ蓄積を最小限におさえ、
"C"を成功させられるか!!」
「そう、狙いはここにある」
「切間の蓄積を2分36秒まで溜める」
「そうすればワンキルで、5分の臨死で勝負が着く!!」

そう考える梶に対し、
能輪はその考えに懐疑的。

「確かに2人の蓄積量は一見大差なく見える」
「だが、お屋形様がデッドラインを超えるまで、
最短でも2回、対して、嘘喰いは既にライン超え」
「厳しいのぉ〜」

「貘さんなら出来る!!」
「今までだって離れ業をやってきたんだ」
「絶対出来る!!」
「やれるよ・・・貘さん」
「ねぇ?そうでしょ」

そう言いながら鼻血を流す梶を
立会人達が鋭い目つきで見つめる。

「・・・ここにも未来の糧が」
「我らの供物として滅ぶ糧が・・・」

「嘘喰いに1票」

その発言の主、梟に立会人達は、
視線を移す。

「そ・・・その根拠は?」

そう尋ねる紫音に

「何と愚かなり立会人よ」
「お主は半丁を選ぶのに
どれほどの根拠を持つというのだ?」

と梟が聞き返す。

それにすかさず能輪は、

「ただの"勘"か」
「愚かはお主であろう」

と返すと、今度は能輪に梟が語りかける。

「ワシを"おろか"と言う立会人」
「では、その"愚か"と賭けてみるか、"命"でもよいぞ」

「何の為に?無意味よ」

「ココ・・・人を"おろか"と断じるくせに
自身の意を賭けるのを避ける」
「賭けも出来ん安い言葉・・・所詮は立会人、我らとは違うか」

「安いのはその挑発であろう」
「正直、お主らの頭の中は理解不能よ」

能輪のその言葉に沈黙を挟み、
梟が口を開く。

「よう言うた」
「確かにワシら勝負師はお主らにしてみたら
別次元で理解不能よ」
「言うなれば・・・」

「お主らは理解不能な者との読み合いで勝つことは出来んの」

「こやつの言う勝ち筋、
あながち、間違っておらんわ」
「この死闘、ワシはこのゲームで大局が決まると見た」
「切間が優位を得た"反射"に疑いを持たず惑わされて、
手にしたアドバンテージを無駄にするかどうかは・・・」

8回戦裏。
"C"、切間 創一。 
"D"、斑目 貘。

開始早々、既に切間は振り向き、
"C"をかけている。

「この"ひととき"で決まる」

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感想

前回の状況から特に何かをするでもなく、
貘は大量蓄積を許してしまい、
梶が言う通り「崖っ淵」、
もう1回たりとも"C失敗"出来ない状況に追い込まれてしまいました。

そして、そこからゲームが進展することはありませんでしたが、
梟と能輪の掛け合いがかなり読み応えがあったので、満足です。

結局、立会人はギャンブラーではない。

常軌を逸した思考を持つ勝負師に
敵うことはない。
それは、完璧を極めるお屋形様も含めて・・・。

ギャンブラー梟だからこその考え方です。

個人的には、梟が貘を推すだけでも
目頭が熱くなるものがあります。
(元々、梟は貘のことを評価していましたが・・・)
(今更ながら、元ギャンブラーの立会人とは、
不思議な立ち位置ですね)

また、梶君が興奮の余り、鼻血を流しましたが、
この作品で、彼にこの描写が入るのは、
初めてではないでしょうか。

梶君もまた嘘喰い、梟と同じように
救いようのないギャンブラーの領域に踏み入ったのです。

欲しくても手に入らなかったから、賭けている。

この台詞に頭脳だけでなく、心もギャンブラーへと変貌を遂げた梶の
彼らしい勝負師としての叫びが見え、
私は大興奮です。

さて、次週ですが、
8回戦裏の様相次第で、この勝負の大局が決まる、
と梟が言うのですから、
何かここで大きな展開がありそうです。

期待に胸を膨らませ、
また長い1週間を待ちます。

では。




 
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