こんにちは、こんばんは、某人間より親しみを込めて。

今回は、嘘喰い第517話の感想です。

前回、お屋形様のエコーロケーションに気付いた嘘喰いが、
ハンカチを落としている事に気付かせない為に
ハンカチを床に平らに伸ばしておく、という
苦肉の策とも取れる行動に出ました。

果たして、狙い通り、
お屋形様の臨死薬を大量蓄積出来るのか。

早速、ストーリーに移ります。

ネタバレ警報発令です。

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ストーリー ネタバレ有り

第517話 ラインオーバー

〈ハル・・・このターン内にお前は俺のした事に気付く・・・〉
〈それまでの間でいい、多くは望まない〉

嘘喰いは、立ち上がる。
そして、夜行は、この貘の策を
"即落とし"扱いだと判断する。

〈お前は、完璧・・・〉
〈その完璧を穿つものがあるとしたら、
それだよ、それこそが〉

〈ギャンブルだろ・・・〉

午前8時47分の時報が、
7回戦裏の開始を告げる。

しかし、その瞬間には、既に、
切間の虚ろな表情が、貘の眼前に迫っていた。

そして、貘の足元に広げられたハンカチを目で確認し、
それを拾い上げると、

「やはりネクタイではなく、蓄積狙いか」

と、呟く。

0秒C。
そして、成功。

夜行は開いた口が塞がらず、
貘はその場に崩れ落ちるしかなかった。

ーーー二人にしか分からない事があるーーー

僅かな変異を捉え、エコーロケーションに気づいた事。 
探知を防ぐためにハンカチを平らにして、身体で隠した事。
その仕掛けを予見していた事。
エコーロケーションを使う事なく、嘘喰いをスカし、
振り向いた事、
振り向かないと思わせた事。

ーーー本人にしか分からない事があったーーー

この"即C"に至る経緯が、
決して容易ではなかった事。

決して、平坦ではなく、隘路を経て、賭けた事・・・。

ハンカチを握る切間の左手に力が入る。
そして、そのハンカチを見つめる顔には、
無数の汗粒が浮かび、息は荒立つ。

しかし、すぐにその力みは解け、
切間の表情から憔悴は引いた。

そして、振り向き、涙を一筋こぼして、
貘の背中を見据える。

〈私は、今日この日、初めて、君に読み勝った気がする〉
〈そして、変わる〉
〈私は今、何かになりつつある〉
〈そうすれば、もう少しで見える〉

〈あれを・・・あの秘密を〉

「次の8回戦表は、午前8時49分の時報からとなります」

そう夜行が伝えるが、
それを聞く立会人、蘭子たちはそれどころではなく、
ただただ、切間の0秒Cに感嘆していた。

「まさしく、最終フレームで相手がストライクを連発し、
自分も同じだけストライクを獲らねばならぬほど厳しい」

紫音が今の状況をそう例え、

「何しろもう彼には"1分ちょうどC"の安全策は、残されていない
と、続ける。

「現在の嘘喰いの蓄積は1分」
「ここからもし、1分丸々溜まってしまうと2分となる」
「次に"C失敗"すれば、ペナルティーを含め3分の臨死」
「計5分を超えるリミットオーバーとなる」

そして、能輪がそれに続く。

「選択肢は2つ
"即C失敗"をして、この回でシリンダーの臨死薬をリセット
「そうすれば、5分以内の臨死となり・・・蘇生の目はある」
「もう一つは"C成功"
「ただし3回死が5分以内になるよう
蓄積を26秒以下に抑えての"C成功"
「そうすれば、次回で"C失敗"蘇生リセットしても
蘇生の可能性は残る」

その能輪の考察に紫音は、
「"C成功"を狙ってもリミットを超えれば、元も子もない」と考え、
また、銅寺は、
「・・・でも!」
「今回リセットしても4分33秒もの臨死だろ?」
「既に無理なのでは?」
と、理論上、蘇生は可能だが、
5分以内だからといっても、今の貘にもう臨死は不可能だと考察する。

そして、午前8時49分。
8回戦表が始まる。

"D"側 切間 創一、
"C"側 斑目 貘。

そして、貘はシリンダーリセットを狙った"即C失敗"は行わない。

〈嘘喰いはやる気だ!!〉
〈26秒以内での"C成功"を狙っている〉

夜行は、そう考える。

そして、貘が"即C"をしないことを見届け、
切間は、ハンカチを落とす。

〈嘘喰いが振り向くとすれば、30秒前後か?〉
〈正直、現状でも次の臨死は、蘇生困難だ〉

そして、10秒が経過し、
・・・19秒・・・23秒・・・。

夜行は目を伏せた。

俯いた貘の口元から水滴が溢れる。

〈切れたか、ギャンブラーの魔法が〉
〈3回死の僅かなチャンスが〉

虚しくも、既に時は、
51秒を経過していた・・・・・・。

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感想

お屋形様が「初めて君に読み勝った気がする」と涙を流すシーンは、
かなりグッときました。

そして、今回、お屋形様の回想に
時計の描写が入りましたが、
貘の「うるう秒」狙いにまだ、お屋形様は、
気が付いていないようです。

一方、嘘喰いは追い詰められているようにも見えますが、
もう臨死をしないのであれば、
あと3回は、絶安Cが可能なので、
「うるう秒」をお屋形様にぶつける調整が出来ます。

・・・出来ますよね?

結構、混乱しています。

しかし、相手がお屋形様ですから
いつかは貘の狙いに気付くでしょうし、
まだ、「うるう秒」まで試合数はあるので、
何を仕掛けてくるか分からない不安があります。

それにしても、迫先生の描写は、
ますます磨きがかかっているように思います。

何も考えず、物語の表面だけなぞって見ると、
貘の追い詰められ描写は、過去最高ではないでしょうか。

そして、絵も美しい。

今週は、巻中カラーでしたが、
これはもうアートの領域だと思います。

44巻表紙の時に少し心配になりましたが、
杞憂に終わって良かったです。

このカラーが単行本になって欲しい。

このカラー絵を見るためだけでも
今週のヤンジャンは買う価値アリです。

では。

※紫音の例えがイマイチ分からなかった・・・。





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