こんにちは、こんばんは、某人間より親しみを込めて。

今回は、映画ゲームのレビューです。

bowninngen

公開:1998年
監督:デヴィッド・フィンチャー
出演:マイケル・ダグラス、ショーン・ペン、デボラ・カーラ・アンガー

本作は、某人間が傾倒する監督の一人、
デヴィッド・フィンチャーの作品であり、
そして、熱狂的なファンを持つ
「SEVEN」、「ファイトクラブ」の間に公開された作品となります。

全く毛色の異なる両作品に挟まれた本作が、
どのように仕上がっているのか、
早速、あらすじ、感想に移りましょう。
 


あらすじ


投資銀行経営者ニコラス・ヴァン・オートンは、
仕事以外に生きる意義を見出せず、
その上、それに対し、特に不満も感じていなかった。

ニコラスは48歳の誕生日を迎え、
弟コンラッドに誕生日プレゼントとして、
「人生を楽しくさせてくれる」と
会員制クラブCRS社の招待状を渡される。

特に期待もせず、彼がCRS社に向かうと、
「お客様にあったゲームを提供する」と説明を受け、
丸一日かけて様々な検査、テストを受ける。

そして、後日、彼の元に
「お客様は不合格でした」とCRS社から連絡が入り、
不満げに彼が自宅に帰宅すると、
そこには、かつて48歳で飛び降り自殺をした父親と同じように
道化の人形が前庭に置かれていた・・・。 

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感想 ネタバレ有り


1500円

(某人間ブログの採点方法に関してはこちらの記事に参照)

本作、ファイトクラブが好きな方は、面白く鑑賞出来る作品だと思います。
そして、ショーン・ペンが若い!!!

では、ネタバレ警報発令します・・・。


















































盛大な誕生日のサプライズ!!!!

ニコラスを取り巻く人々は全て、
CRS社が雇っている役者達で、
彼の地位を追い込む様な仕掛けは、
全て実際のニコラスの生活に影響しない様になっており、
どれだけ危険な仕掛けも、いつでも救助出来るように
安全策が講じられていました。

そして、この「ゲーム」をニコラスに仕組むよう依頼したのは、
他でもない弟コンラッド。

では、なぜコンラッドは兄に対し、
このようなゲームを仕掛けたのか。

理由は一つ、
兄を死なせない為

仕事だけを生き甲斐とし、
それ以外のことに関心を見出せないでいたニコラスが、
仕事に追い込まれ、心を壊し、飛び降り自殺した父と重なったのでしょう。

しかし、ニコラスにとって仕事人間になる事は本意ではなく、
彼が劇中でコンラッドに問い詰められた際に吐き出した
「仕方なかった」がそれを物語っています。

本編では描かれませんでしたが、
恐らくニコラスは父が残した名前を守る為、
そして、最愛の弟コンラッドを守る為、
死んだ父が残した呪縛に囚われる他なかったのでしょう。

しかし、ゲームに参加し、追い詰められていく事で、
父の形見である時計を二束三文で売り払うことになり、
そして、弟を自らの手で殺めてしまい、
自責の念からビルから飛び降りた事で、
ニコラスは晴れて父の呪縛から解放されるのです。

それこそが、コンラッドが、そして、別れた妻が、
ニコラスに求めた事で、
荒療治ではありましたが、CRS社によって、
それが叶ったのです。

作品としては、消費社会が孕む危険性に警報を鳴らした
ファイトクラブに近い作品でした。

一つの集団が主人公の知らぬところで、
暴走を始めてしまう、というプロットは、
そのままファイトクラブに通ずる所があります。

しかし、本作だけを鑑賞すると、誕生日のサプライズでしたというオチは、
とってつけた様な荒唐無稽な展開ですし、
本編も少し中だるみを感じてしまいます。

なんとかマイケル・ダグラスの演技で持ち堪えている様なイメージ。

しかし、本作という荒削りな土台があるからこそ、
洗練され、無駄を削ぎ落とし、
テーマを最大限に表現出来たファイトクラブに繋がったのだと考えると、
本作も決して駄作ではありませんでした。

点数自体はやや低めにつけておりませんが、
デヴィッド・フィンチャー史において重要な作品である事は、
間違い無いでしょう。

では。

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