こんにちは、こんばんは、某人間より親しみを込めて。

今回は、映画プリズナーズのレビューです。 



公開:2013年
監督:ドゥニ・ヴィルヌーブ
出演:ヒュー・ジャックマン、ジェイク・ギレンホール、ポール・ダノ

公開から既に4年も経つんですね。(2017年時点)
割と最近の映画というイメージでしたが、
やはり、時は日々、加速している様です。



あらすじ


ケラー・ドーヴァー(ヒュー・ジャックマン)は妻グレイス、息子ラルフ、娘アンナを連れ、

親しくしている隣家のバーチ一家と感謝祭を祝っていた。

その最中、アンナはバーチ家次女ジョイと外に行きたいと言い出す。
ケラーは、ラルフとバーチ家長女イライザを子守にすることで許可するも
気付くと、二人は皆が知らぬ間に居なくなってしまう。

捜索の甲斐も虚しく、二人が見つかる事はなく、両家族は警察に捜索を依頼。
この事件をデビット・ロキ刑事(ジェイク・ギレンホール)が担当する事となる。 

ロキは事件当日、子供達が関心を持っていたキャンピングカーが鍵になると考え、
その車の捜索を始め、その日の夜、雑木林沿いに停まっているその車を発見。

しかし、ロキが近付くと、その車は急発進し、
雑木林に突っ込み、故障。
そのまま、ロキは乗車して居た青年アレックス・ジョーンズ(ポール・ダノ)を拘束する。

しかし、彼には10歳程度の知能しかないことが判明し、
まともに取り調べも出来ず、不本意にも、
釈放の期限を迎えてしまう。

それに納得のいかないケラーは釈放の際、報道陣に紛れ、アレックスに詰め寄る。

すると彼は

「僕がいる間は泣かなかった」

と、ケニーにだけ聞こえる声で伝えた。 
微かに笑みを浮かべながら・・・。

これにより、アレックスが真犯人だと確信したケラーは彼の監視を始める。

ある夜。
アレックスと同居している彼の叔母の家をケラーが見張っていると、
彼が犬の散歩をする為に家を出てくる。

そして、アレックスは、アンナとジョイの作った「両家族だけが知る替え歌」を
口ずさみ始め、それを聞いたケラーは怒りのままアレックスを襲撃し、
かつての実家である廃屋にて彼を
監禁するのであった。

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感想


2500円

(某人間ブログの採点方法に関してはこちらの記事に参照)

公開当時、何度か予告編は見ていましたが、
ある勘違いをしており、未鑑賞でした。

その勘違いとは、この映画のジャンル

本作、歴としたサスペンスなのですが、
私は、 この映画を
「我が子が誘拐され、その加害者が社会的弱者だった場合の
家族のやり場のない怒りとその葛藤に焦点を置いた、社会派映画
だと思っておりました。

それはそれで面白そうなのですが、
当時の私は、興味が湧かなかった模様。

それから年月が経ち、
ジェイク・ギレンホールに入れ込んでいた私は、
彼が出演しているという理由だけで、本作を鑑賞しました。

紛れもなくサスペンスでした。

この映画を鑑賞した後の私の最初の感想は、
映画SE7ENに似ている、でした。
(良い意味で)

映像は、繊細な空気感があり、
物語の作り込みも優秀で、二転三転とする展開に、
この物語がどう収束するのか全く予想がつきませんでした。

そこが、SE7ENと重なったのでしょう。

そして、この映画、とても疲れます。

それは、この映画が見るに耐えない作品だったからではなく、
終始、誰かが精神的に、もしくは、身体的に追い込まれており、
そこに「感情移入」してしまったからです、
 
幾つか例を挙げるとすれば、
目の前にアレックスという暫定真犯人がいるのに彼を法的に捉えられないケラー、または、
監禁され、ケラーに顔の形が無くなるまで殴られ続けるアレックス、または、
アレックスへ容赦ない暴力を浴びせる友人ケラーを心の底から止めたいが、
娘を助ける為、家族にも黙り続け、一人苦しみ続ける隣人フランクリン、または、
どれほど手掛かりを掴んでも一向に捜査は進展せず、
とうとう血痕の付着した子供たちの衣服を発見し、己の不甲斐なさに荒れるロキ、または、
娘が何日経っても帰って来ず、夫も本当の理由を話さず家からいなくなる事が増え、
荒んでいく妻グレイス、

・・・みんな、辛い。

そんな状況が2時間も続けば、疲れて当然です。

しかし、これもドゥニ監督の手腕。 

私は、映画や小説などを
架空の物語として、一線を引いて、鑑賞する質の人間なのですが、
この映画は主要な登場人物ほとんどに感情移入してしまいました。

心情の描写にとてつもなく長けている監督なのでしょう。

しかし、この映画、苦しいまま終わる映画ではありません。

ネタバレは極力避けたいので、詳細は書けませんが、
溜まりに溜まった疲労感が踏み台となり、
家族の、そして、人の温かみを感じるの出来る終幕になっております。

そこが、SE7ENには無かった、本作独自の良さではないでしょうか。

某人間、本作でドゥニ監督が好きになりました。

機会があれば、当ブログで他の作品もご紹介出来たら、と考えております。

それにしても主役二人、実力派ですね。

ヒュー・ジャックマンの鬼気迫る演技は勿論、
ジェイク・ギレンホールの静かな怒りの表現は、
ただ見惚れるばかりです。

では。




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2016-09-21


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