こんにちは、こんばんは、某人間より親しみを込めて。

今回は映画 ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたちの感想です。



公開:2017年
監督:ティム・バートン
出演:エヴァ・グリーン、エイサ・バターフィールド、エラ・パーネル

小説「ハヤブサが守る家」を原作に作られた本作。
この作品は、作者ランサム・リグスが、
旅先で見つけた奇妙な写真から着想を得て、
実際にその写真を挿絵に使っているそうです。

本作鑑賞前に2つの不安がありました。

まず、ブルーレイ発売が、早過ぎる。
日本公開が2017年2月で、発売が6月。
1ヶ月間公開していたと考えると、
公開終了から3ヶ月での円盤化です・・・やっぱり、早い。
・・・日本での興行収入が芳しくなかったのでしょうか。

次に、監督がティム・バートンだと言う事。
嫌いな訳ではないですが、彼の作り出す世界観に飽きたと言うか、
わくわくしなくなったと言うか、
少し胸焼けしていると言うか。
・・・この感覚、判って頂けますか?

しかし、本作はジョニーデップではなく、
エヴァ・グリーンが主役という事で、
少しは新しい感覚で、バートンの作品を観れるのかな、と
鑑賞して観ました。

では、早速、あらすじに移ります。



あらすじ


青年ジェイクは冴えない日々を送っていた。

ある日、ジェイクの元に認知症を患う祖父エイブより
「ここに来てはならない」
と慌てた様子の電話が入る。

心配に思ったジェイクは職場の同僚の車で、
エイブの家まで向かうも、彼の家はひどく荒らされており、
ジェイクは庭に隣接する林で、
目玉をくり抜かれたエイブを発見する。

しかし、エイブにはまだ息があり、彼はジェイクに
「島に行け」
「絵葉書だ。"1943年9月3日"のループに行け」
「鳥が全てを説明する」
「お前を守れるかと・・・もっと早くに話すべきだった」
と伝え、息を引き取った。

それも束の間、林の奥から
目の無い人型をした巨大な"何か"が口から触手を伸ばし、
彼に迫り来る。

ジェイクは腰を抜かすが、銃を持った同僚により窮地を救われる。

しかし、その怪物はジェイクにしか見えておらず、
この事件は野犬の仕業という事で、捜査が終了した。

1ヶ月後。
彼は心療内科にてナンシー・ゴラン医師の診察を受けていた。

彼女は、ジェイクが見た怪物を
過去に聞いたお伽話の怪物が無意識下で幻覚として現れたのだろうと話し、
ジェイクは幼い頃にエイブから聞いた
ウェールズの孤島にある児童保護施設にいた「鳥になれるミスペレグリン」や
不思議な能力を持った子供達、そして、怪物の話を思い返す。

その後、ジェイクは自身の誕生日会で、
叔母より、エイブが彼に残したエマーソン選集という本を渡され、
それに挟まれたペレグリンがエイブに宛てたケルン島の絵葉書を見つける。

そして、ジェイクは「療養になるだろう」とゴラン医師の勧めを貰い、
父フランクとケルン島に向かう事にするが、
彼はその島で、かつてエイブから聞いていた奇妙な子供達と出会い、
彼等の住む"1943年9月3日"を永遠に繰り返すループという場所に案内される・・・。

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感想 ネタバレ有り


2000円
(某人間ブログの採点方法に関してはこちらの記事に参照)

面白かったです、本作。
冒頭で述べた不安は、不安で終わってくれました。

何よりも心配していたティム焼けもなく、
バートンの持ち味であるファンタジー表現が良い塩梅で、
これでいいんだよ、ティム!!!」と胸の中で何度叫んだ事か・・・。

本作は、ミスペレグリンが保護する不思議な力を持った子供達と、
その子供達の目玉を欲する"異能者"達との攻防を描いた作品です。

タイトル通り、奇妙な力を持った人物が多数登場し、
例えば、ミスペレグリンは鳥に変身出来、時間を操ります。
また、主人公と恋仲になる少女エマは、空気より軽い為、宙を浮き、
そして、口から大量の空気を吐き出す事も出来ます。

(ジョジョ好きの私は、能力は一人につき一つだ、と勝手に決めつけ、
初めは一人で混乱してました)

他にも体内で蜂を飼う少年ヒューや後頭部に大きな口を持つ少女クレアなど、
魅力的なキャラクターが多く登場し、
その上、各キャラにしっかりと見せ場が用意され、
非常にエンターテイメント性の高い作品に仕上がっていました。

そして、キャスティングも
皆、どこか垢抜けていない雰囲気があり、
牧歌的で良かったです。
記事のタイトルにも書きましたが、
本作では、時間軸の扱いが少し難解です。
なぜかというと、特定の時間を繰り返すループが世界各地に
異なる時間で存在し、それを行き来したり、
ループがループしなくなったりするからです。

1度目の鑑賞では私も混乱した為、
鑑賞後、ネットで考察を拝見し、2度目でしっかりと把握しました。

初見殺しです。
恐らく、小さなお子様がこれを鑑賞したら
理解が追いつかず、泣き出してしまう、と思います。

しかし、一度理解してしまえば、
その時間遊びが良い香辛料となって、
本作の魅力の一つになるので、
めげずに、しょげずに、その時間遊びに立ち向かって下さい。

予告編では伝わりにくいですが、
この作品は匣庭的な話では無く、
割と子供達が大冒険し、子供達だけで大人に立ち向かう
「子供」vs「大人」
の構図をした作品です。

後半の知恵を絞った子供達の攻防は、本当に見応えがあります。

また、エヴァ・グリーンも個性的なキャラクターを違和感なく、
魅力的に演じていますし、
「007」シリーズでMを演じてきたジュディ・デンチの実家のお婆ちゃんっぽさたるや、
その演技の幅の広さに、ただただ脱帽です。

そして、最近では悪役を演じる事の多いLLLジャクソンの小慣れた演技も安定感がありますね。

では。




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エヴァ・グリーン
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
2017-06-02


ハヤブサが守る家 (海外文学セレクション)
ランサム・リグズ
東京創元社
2013-10-30


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