こんにちは、こんばんは、某人間より親しみを込めて。

今回は、映画
アサイラム 
監禁病棟と顔のない患者たち
のレビューです。



引用:moviecollectionjp

公開:2014年
監督:ブラッド・アンダーソン
出演:ケイト・ベッキンセイル、ジム・スタージェス、ベン・キングズレー、マイケル・ケイン



ストーリー ネタバレ有り 

プロローグ


1899年、オックスフォード大学。
講義室にて教授が、女性のヒステリーについて教鞭を執っている。

そこに症例患者としてイライザ・グレーブスが車椅子で連れて来られるが、
強制的な施術に抵抗する内に、彼女はヒステリー発作を起こしてしまう。

彼女は必死に助けを求めるも、誰も救おうとせず、
そのまま気を失い、講義室を退室させられる。

そして、彼女と入れ替えで、
次の症例患者が中へと運ばれていった。 

半年後。

エドワード・ニューゲート医師は森の中を進み、
ストーンハースト精神科病院へと向かっている。

彼は懐中時計を眺めながら一息吐き、
偶然通りかかった馬車で、目的の病院まで辿り着く。

彼が大きな鉄扉の前で、ベルを鳴らすと、
決して清潔とか言えない男が2人の男を連れ、
何をしに来たのか、とエドワードに問う。

それに対し、エドワードは、数週間前に手紙を送っていたはずだ、と答え、
それを聞いたその男は、フィンだ、と自己紹介し、
冬は手紙が届きにくいと、彼を門の中に招き入れた。 

少し先にある丘の上の病棟へ案内されたエドワードは、
この病院は良家、貴族出身の患者が入院している病院だと説明すると、
院長サイラス・ラムに彼を会わせた。

ラムは院長室で、彼にスコッチを勧め、
なぜ精神科医を専攻するのか尋ねた。

それに対し、エドワードは、
「様々な病気を見て来たが、精神疾患が最も残酷だ」
「人の存在意義や威厳、魂をも奪っていく」
「熱意はある。あとは実地だけだ」
と、この病院で研修を受けたいと懇願する。

それを聞いたラムは、午後の回診にエドワードを連れて行く事にする。

そこで、彼が目の当たりにしたのは、
患者を監禁せず、院内に開放し、
投薬に頼らない治療を受ける患者達だった。

エドワードは、他の精神科病院とは異なる治療法を施す当院に戸惑いつつも、
大広間で美しい旋律を奏でる1人の女性を見つける。

イライザだった。

美しく着飾り、穏やかな顔つきをした彼女にエドワードは心を奪われる。

そんな彼に対し、ラムは
一見、精神疾患を患っているとは思えない彼女だが、
現在の夫と婚約後、ヒステリーが悪化し、
耳を噛みちぎり、目をくり抜いた患者だ、と説明し、
また、現在の夫が酷い男で、彼女にとってもここが安全である、と続けた。

その日の夜。

大広間にて、職員と患者は、
イライザの自作のピアノ曲に耳を傾けた後、
食堂へ向かった。

「なぜこんな片田舎の病院を選んだのか」

夕食中、フィンがエドワードに尋ねる。

すると、彼は、幼い頃、田舎で育った事、
その後、自身が六歳で孤児となった事、
そして、孤児院にいた経験が、
孤独で不幸な人々に希望と温もりを与えたい、という信念に繋がった、と答えた。

そして、彼が話し終えると同時に料理長がメインディッシュを運んでくる。
皿の上には、蒸されたリスが置かれ、
ラムは、最近は食料が十分な状態ではない、と説明する。

そして、1人の患者が乾杯の際に
フィンのフルネーム、ミッキー・フィンを口にすると、
エドワードは、
「それは本名か?」
「ミッキー・フィンには、酒に毒を盛る、という意味がある」と
笑いながら尋ねた。

その瞬間、全ての患者が口をつぐみ、
場は凍りつく。

フィンは、それは知らなかった、と笑い飛ばし、
コートから酒を取り出すと、
それをエドワードのグラスに並々注いだ。

ラムは、いい加減にしろと、フィンを諌めるも
喜んで、とエドワードはそれを口にしようとする。

食堂中の視線が彼へ集まり、
その異様な状況に不安を感じながらも
エドワードはグラスを口に近付けていく。

が、それを深刻な表情で見つめていたイライザが、
テーブルの下で彼を蹴飛ばし、酒をこぼさせ、
染みになるといけない、と彼を厨房へ連れて行く。

イライザは厨房の奥の食料庫でエドワードと2人になると
「ここは、あなたの居場所では無い」
「今すぐここを出て行って」
と、伝える。

エドワードは、
「来たばかりでそうはいかない」
「君こそ、ここにいるべき人間では無い」
と、返すも、イライザは、行って、とだけ返す。

そして、そのまま食料庫を立ち去ろうとするイライザの腕をエドワードが掴むと、
途端、彼女の手は硬直し、発作が始まった。

しかし、イライザはすぐに落ち着き、大事に至らず、
そして、エドワードの元を後にした。
 


地下室に幽閉された人々


その日の夜、自室で過ごしていたエドワードは、
床にある通気口から何かを叩く音が響いて来ている事に気付く。

彼が、通気口のパイプを伝って音の元を探っていると
そのパイプは地下に繋がっており、
そこには複数の牢に幽閉された十数人の男女がいた。

彼らは鉄格子の隙間から手を伸ばし、
エドワードに「助けて」と掴みかかろうとする。

その手を払い除ける様にエドワードが、地下室を進んで行くと、
奥の牢に白い髭を蓄えた老人がいた。

その老人は、エドワードに対し、見た事がないない顔だ、と不信感を露わにするも
1人の中年女性ピケが、彼の名前で手紙が届いていた、と言うと、
自分が当院の院長ベンジャミン・ソルト医師で、
ここに幽閉されている者達は、本物の医師、職員だと明かす。

そして、元々患者であったラム達が、酒に薬を盛り、
この病院を乗っ取った、と続け、
街へ行き、助けを連れてくる様、激しく命令した。

動揺するエドワードは地下を後にし、
そのままイライザと彼女が親しくしているミリーの部屋へ向かった。

エドワードは息を荒げながら、イライザに
「早くここを出よう」
「ソルト医師に会って来た」
「馬を盗んでくるから、君も逃げる支度をしていてくれ」と伝えた。

しかし、その背後からラムとフィンが現れる。

イライザは「彼は迷子になっていた」と
なんとかその場は誤魔化す。

フィンをつけられ、自室にエドワードが戻った後、
ラムは「怪しまれたか?」とイライザに問う。
彼女は、いや、と答えると、
ラムに対し、
「冬が明ければ面会者も増える」
「こんな事を続けるのは無理だ」と言う。

しかし、ラムは
「我々は捨てられた存在、誰も面会には現れない」と答えた。

翌日。
エドワードは食料庫から食材を盗み出し、
地下室の人々へそれを渡し、
見張りを付けられ、街へは行けない事、
そして、街へ行けたとしても、ラム達が何をしだすか判らない為、危険だと伝えた。

ならば、どうする、と牢の中から彼を責め立てる者に対し、
エドワードは、ラムと今の関係を続け、
彼の思考を理解し、説得する、と返す。

しかし、ソルトは、ラムが軍人時代に部下の兵士を5人殺した男である事を教え、
彼を出し抜けるのか、と問う。

それに対し、エドワードは、
「ならば、彼の診察記録を渡して下さい」と伝えるも
牢の中の元医師スワンウィックは、カルテは全てラムが処分したと言う。

しかし、ソルトは、
かつて、ラムが診察記録を持って脱走した事があり、
それからは彼のカルテは院長室の戸棚に隠してある、と
エドワードに教える。

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ラムの診察記録


その後、エドワードはラムに連れられ、
凶暴な患者を隔離する為の石造りで出来た牢があるフロアにいた。

ラムは、この様な檻は前時代的で、いつか取り壊す、と話す。

それに対し、エドワードが
「では、今、ここに収監されている患者達はどうするのか」
と、尋ねると、ラムは、
「彼らは社会に戻す」
「自由になれば、次第に人間性を取り戻す」と答えた。

そして、ラムは"人食い鬼"という芸名で、
見世物にされていた男がいる檻へ彼を案内し、
先日、看護婦を襲った際に怪我をした彼の腕を診る様、命令する。

その上、ラムは「医師ならばその目を使え」と
彼に護身具などは一切持たせなかった。

檻からは獣の遠吠えの様な呻き声が響いている。

エドワードは、恐怖を押し殺しながらも、その檻に入り、
そこで小さくうずくまる"人食い鬼"に声をかける。

すると、その男は立ち上がり、
エドワードを遥かに超えた背丈で、
彼に掴み掛かり、首を締めた。

エドワードはラムに助けを求めるも、
ラムは、目を使え、とだけ返し、何もしない。

困惑するエドワードだったが、壁の落書きの中に
"アーサー・テイムス"という名前が書かれている事に気付き、
その名前で、"人食い鬼"に語りかける。

すると、彼は大人しくなり、
それを見ていたラムは、見事だ、とこぼす。

その後、エドワードがアーサーから受けた傷を治療しに医務室に行くと、
そこにイライザが現れる。

そこでもエドワードは、「ここは危険だ」と、
彼女に訴えかけるが、
イライザは、私は大丈夫だ、と答える。

そして、ソルトが院長だった以前の病院の状況は酷かった、
あなたには判らないだろう、と感情を露わにした。

しかし、エドワードは、君の気持ちは判る、と答え、
自身の脇腹に深く刻まれた幾つもの傷跡を彼女に見せ、
「人の冷酷さについてはよく分かっている」
「もう誰にも君を苦しませない」
と言い、彼女の手を握り、
医師として、男として、約束する、と伝える。

しかし、イライザは何も答えず、医務室を立ち去った。

一方、その頃、地下では、
2人の職員が外に繋がる窓の鉄格子を外し、
脱走に成功していた。

イライザと別れた後、エドワードは、院長室に向かい、
ソルトが言っていたクローゼットの中の戸棚から
ラムの診察記録を見つける。

だが、その時、ラムとフィンが院長室に戻り、
エドワードをどうするか話し始める。

彼を放っておくのは危険だと考えるフィンに対し、
ラムは貴重な医師として、彼を育成するべきだ、と対立する。

そして、ラムはフィンに別の酒を持ってくる様に指示するが、
酒はエドワードが隠れているクローゼットの中にあり、
フィンはエドワードがそこにいると知らずにクローゼットへ近付く。

しかし、その時、外からベルが鳴る音が聞こえ、
脱走者だと気付いた2人は、院長室を後にし、
エドワードは九死に一生を得る。

ラムは、フィンに脱走者を追う様に指示し、
走って逃げる2人をフィンは馬で追いかけ、
あっという間に2人を崖まで追い詰めた。

追い詰められた彼らの内、1人はそこから投身自殺をし、
残ったもう1人はフィンによりナイフで滅多刺しにされた。

日が暮れてから戻ったフィンを
ラム、イライザ、エドワードが出迎え、
フィンは、1人は自殺し、1人は馬に蹴られて死んでしまったと報告する。

しかし、エドワードはフィンが持ち帰った死体にナイフの跡があることに気付き、
フィンを問い詰めるも、倒れた時についた傷だ、と嘯く。

それで納得出来るのか、とエドワードはラムに問い質すも
彼は、私を待つ患者がいる、とその場を後にしようとする。

そんなラムに対し、エドワードは
「イかれている」と吐き捨てると、
ラムはその言葉に激昂し、感情的に反論。

その瞬間、ラムの脳内に、或る青年の映像がフラッシュバックし、
彼は口を閉ざす。
そして、イライザがラムを諭し、そのまま皆は病棟へと戻って行った。

その後、エドワードは、入手したラムの診察記録に目を通す。

そこには、ラムがソルトの行う治療法を野蛮だと非難していた事、
そして、治療のためにラムの悩みの訳を探ろうとするも、
最後までそれを見つけられなかった事が記されていた。


 

ラムが恐れていたもの


ラムは地下室にいた。

そこで、ラムは自身の治療法が、患者を快方に向かわせている事を
ソルトに伝える。

それに対し、ソルトは、
「正気のふりをするのを楽しんでおけ」
「サイラス、その仮装が忘れさせてくれるのか」
「君が殺した少年達のことを」と挑発する。

それに激昂したラムは、エドワードを呼び出す様、
フィンに指示する。

フィンは、広間でイライザに「ミリーと3人で遠いところへ逃げ出そう」と囁くエドワードを見つけ、
彼を処置室に向かわせる。 

そこには、大掛かりな機械とラム、
そして、担架の上で拘束されたソルトがいた。

ラムはソルトに電気治療を施そうとしていた。

ラムはエドワードに、彼が「自分を院長だと勘違いしている患者だ」と説明し、
その頭に電流を流す機械を当てた。

ソルトは猿ぐつわをされた口で、
聞こえない叫び声をあげる。

そして、ラムはエドワードにも同じ事する様指示し、
エドワードは仕方なくそれに従い、
ソルトはラムの狙い通り、全ての記憶をなくしてしまった。

その後、ラムは全ての患者を解放し、
新世紀を迎えるパーティーに向け、患者達に準備をさせていた。

その時、エドワードは幽閉されているピケの元へ行き、
ラムを知る為に、彼が長く過ごした場所に向かうといい、と進言を受ける。

一方、イライザはパーティーの支度をしていた。
まだ未成年だという理由で、部屋に残る様イライザに言われたミリーは、
駄々をこね、そして、私を置いて、エドワードと遠くに行くのか、と
イライザに尋ねる。

そうではない、とミリーを抱き寄せるイライザに対し、
彼女は、
「人を愛するのは、どんな感じなの」と訊く。

しかし、それに対し、イライザは黙るしかなかった。

大広間では患者達が音楽に合わせ踊り、
それをラムが2階から見下ろす。

そして、そこにいるイライザの元にエドワードが現れ、
「しなくてはいけないことがある」
「もし、ラム達に私の居場所を聞かれたら、外の空気を吸いに行った、と答えてくれ」と頼む。

そして、彼は、かつて、ラムが収監されていた檻に向かった。

そこで、彼の気持ちになりきろうと
壁に背もたれたエドワードは、
壁のクッション材に縫い直された跡があることに気付き、
そこから"ある物"を取り出す。

一方、部屋に残されたミリーは、
黙ってそこを抜け出していた。
そして、玄関で1人で踊っていると、
そこにフィンが現れ、2人は一緒に踊り出す。

しかし、突然、フィンはミリーに唇を押し当て、
驚いたミリーは彼を突き飛ばす。
しかし、今度はミリーから彼に唇を当てる。
そして、フィンは彼女の顔を撫で、そのまま、首元に手をやり、ミリーの首を締めた。
ミリーは抵抗しなかった。

そして、すぐに彼女の死体は皆に見つかり、
イライザは酷く悲しむ。

「彼女はここより良いところへ行った」
というラムに対し、
「ここが良いところになるはずじゃなかったの」とイライザは返し、そこを後にした。

そして、ラムは、0時を前に部下にシャンパンを持って来させる様指示したが、
部下は保管庫でエドワードに頭部を殴られ、倒れる。

そして、エドワードはそのシャンパンに薬を盛ろうとしていたが、
そこをフィンに見つかってしまう。

そこで2人は格闘になり、辛くもエドワードは、
彼を石炭の山に埋もれさせ、その薬入りシャンパンを外で待つラム達に注ぎ終える。

しかし、そこへまだ生きていたフィンが現れ、
エドワードが毒を盛っていたことをバラし、
彼は背後からラムに殴られ、気絶する。

そして、エドワードが目を覚ますと、
彼はソルトと同じ様に拘束され、担架に寝かされていた。

身動きの取れない彼の元にイライザが現れる。
彼女は、イライザの写真がはめられたエドワードの懐中時計を差し出し、
「あなたの目的は何?」
「夫が差し向けたの?」と彼に問い詰めると、
エドワードは、大学の講義室でイライザを見ていた事、
その時に何もできなかった事、
そして、その時に君を探し出すと固く決意した事を明かした。

それに対し、イライザは、
「それでも、あなたは私の家族や主治医、夫と同じ」
「私を物の様に扱い、所有することに執着する」と投げかける。

「僕はそんな人間じゃない」
とエドワードは返すが、彼女はどう違うの、と尋ねる。

それに、エドワードは、こう答えた。

「君が僕を所有するんだ」

そこにフィンが現れ、彼を乗せた担架を
患者達が囲む処置室に運び出す。
そこには、ソルトに使用した電気を起こす機械があった。

ラムが器具を用意し、それをエドワードの頭に当てようとすると、
エドワードは、最後にお願いがある、
ポケットに入っているイライザの写真を彼女に渡して欲しい、と
ラムに伝える。

ラムはそれを承諾し、彼のポケットから写真を取り出すが、
それはイライザの写真ではなく、
軍服を着た青年の写真だった。

それを見たラムの目の前にその青年が現れ、彼は動揺し、そこから立ち去った。

フィンは電気ショックを続行しようとしたが、イライザが止めに入る。
しかし、彼女は、フィンに羽交い締めにされてしまい、
発作の兆候が現れる。

それに気付いたエドワードは、イライザに自分を見る様、指示。
次第にイライザの発作は収まり、
彼女はフィンの腕に噛みつき、そして、フィンに電気ショックを浴びせた。

そして、ラムはフィンが持っていた鍵で地下の牢を開けに行き、
幽閉されていた者達を逃した。

一方、ラムはかつて自分がいた牢で、
過去に自分が戦争で負傷し苦しむ部下達を殺したが、
弾切れで自分は死ねなかったことを思い出していた。

ラムに追いついたエドワードは、
私は皆を助けたんだ、というラムに
「その通りだ」
「戦争は終わった」と伝え、
崩れ落ちる彼を抱きしめた。

フィンが死んだ際に倒したランプにより、燃え上がる病棟。
エドワードがラムを連れ、外に出ると、避難した患者の中にイライザがいた。

エドワードはラムをベンチにおろし、
朝日を見つめながら、
「ここを出よう」 
とイライザに語りかける。

しかし、イライザは、
「ここ以外で暮らすことを想像出来ない」と
彼の申し出を断ると、
エドワードはイライザにキスをし、
「君に話すべきことがある」
「先に話すべきだったが、怖くて言えなかった」と言う。 



真相


3週間後。

ストーンハースト精神科病院にイライザの夫と
大学でヒステリーの講義をしていた教授が現れる。

2人を正装したアーサーが出迎えると、院内へ案内する。

広間ではソルトとラムがチェスを打っている。

広間に入った夫と教授は、患者を解放している治療法に困惑する。

そして、そこにいたピケに責任者は誰か、と問うと、
彼女は、自分がそうだ、と答えた。

教授は、イライザの退院要請書を彼女に渡すと、
「イライザなら既にニューゲート医師の判断で退院している」と答える。 

すると、その男は
「私がそのニューゲートだ」と答える。

エドワードと騙っていた彼は医師ではなく、
本物のエドワードの患者だった。

彼は、大学の講義で、症例患者として、イライザと入れ違いで入室し、
その時に彼女に惚れてしまっていた。

そして、ニューゲートの名を騙り、
イライザを連れ出す為、この病院に現れたのだった。


イタリア トスカーナ州 
サンタクリスティーナ精神科病院

海が眺める緑に囲まれた病院の庭で、
イライザと彼はいた。

白いタキシードと白いドレスを纏い、
軽快なピアノに合わせ、2人は噴水の傍らでダンスを踊る。 

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感想


500円

(某人間ブログの採点方法に関してはこちらの記事に参照)

これはギャンブルでした。

まず、タイトルがB級臭い。
顔のない患者たちって完全に「鑑定士と顔のない依頼人」由来じゃないですか?

それに制作メル・ギブソンっていうのも何か胡散臭いんですよね。

個人的にメルギブソンは要注意物件なので・・・。

しかし、原作がエドガー・アランポーで、マイケル・ケインが出演している様なので、
大きく外れる事はないだろう、と思い、
思い切って借りて見ました。

ハズレではなかった。
しかし、もう見る事は無いでしょう。
もし、見る事があるとすれば、それはケイト・ベッキンセイルの美貌をもう一度確認したい時位でしょうか。
でも、彼女が見たければ、恐らく、アンダーワールドを見るので、
やっぱりもう見る事は無いでしょう。

悪い作品ではなかったのですが、
なんだか全体的に「うーん」感がありました。

幾つか例を挙げますと、
まず、こういうアサイラムものは、観客が不快になる位のサディズム描写が売りな気がするのですが、
正直サディズム具合4%です。

私は特にサディズムを求めていなかったので、問題ないですが、
気張って見始めた分、肩透かしを食らった感じはありました。

次に感じたのが、マイケル・ケインです。
これ、わざわざご老体のマイケル・ケインを使う必要あったのかね。
確かに彼が出ると場は引き締まりますし、その声は耳に残るのですが、
ノーラン作品での彼を見慣れている私的には、
この配役は合っていない気がしました。
マイケル・ケイン自体が良い役者さんなので、違和感はなかったですが、
もっとフィットする役者さんがいたのではないかな、と思います。

そして、謎の格闘シーン
終盤、エドワードとフィンが格闘するシーン。
・・・いります?これ。
妙に時間使ってるし、カメラワークも躍動感ないし、
時代に合わせたのでしょうが、ファイティングポーズもダサいし、
ギャグにしか見えませんでした・・・。

まあ、最終的に皆ハッピーエンドになってくれと望んでいたので、
その通りになってくれて良かったですが、
良いとこはそれくらいでしょうか。

最後のどんでん返しも某人間には、あまり響かなかったですし。

では。




アサイラム繋がりで、お薦め
バットマン:アーカム・アサイラム 完全版 (ShoPro Books)
グラント・モリソン
小学館集英社プロダクション
2010-09-30


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